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【体験談】IT系の就労移行支援とは?1年以上通った私がおすすめする理由と選び方

IT系の就労移行支援をすすめる理由と選び方を、就労移行支援に通った当事者が解説 これから働く
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この記事でわかること
  • IT系の就労移行支援と、一般的な就労移行支援の違い
  • 就労移行支援に1年以上通った私が、IT系をすすめる理由
  • IT系の就労移行支援の例と、学べる内容
  • 働いていた人が使える、ハローワークの職業訓練という選択肢

「就労移行支援でパソコンやITのスキルを身につけたい」「事務職やIT職を目指したいけれど、どこを選べばいいの?」と迷っている方へ。

私は精神障害があり、障害者雇用で働いています。さまざまな障害のある方が通う就労移行支援に1年以上通ってから就職し、今は未経験から転職したインフラエンジニアとして働いています。この記事では、通所した経験と今の仕事の両方から、IT系の就労移行支援をすすめる理由と、選ぶときのポイントをお伝えします。

先に結論
  • 目指す仕事が決まっているなら、IT系の就労移行支援が近道:自分に必要な訓練に集中でき、就職先の職種にもつながりやすい
  • IT系といっても、学べる分野は事業所ごとに違う:Web制作、プログラミング、データ分析など、自分の目標に合うかを見学で確かめる
  • 働いていて失業保険をもらえる人は、ハローワークの職業訓練も選択肢:受講料は無料で、失業保険を受け取りながら学べる場合がある

IT系の就労移行支援とは

この章のポイント

IT系の就労移行支援は、ITスキルの訓練に力を入れ、IT職や事務職への就職を目指す事業所です。

就労移行支援は、障害のある方が一般企業で働くための訓練や就職活動の支援を受けられる福祉サービスです。利用できる期間は原則2年までです。

その中でも、プログラミングやWebデザイン、データ分析などのITスキルを専門に学べる事業所を「IT系」「IT特化型」と呼ぶことがあります。

一般的な就労移行支援

生活リズムの安定やビジネスマナー、パソコンの基礎など、幅広い訓練を受けられる。さまざまな障害の方が通う。

IT系の就労移行支援

プログラミングやWebデザインなど、ITの専門スキルを深く学べる。IT職や事務職への就職を目指す人が集まる。

就労移行支援そのものの選び方は、就職に強い就労移行支援の選び方で紹介しています。

私がIT系の就労移行支援をすすめる理由

この章のポイント

自分に必要な訓練に集中でき、身につけたスキルが就職後の仕事に直接つながるからです。

自分に必要のない訓練が多いと、気持ちが落ち込むこともある

私が通ったのは、さまざまな種類や重さの障害がある方が一緒に通う事業所でした。訓練の中には「ラミネート加工を上手にしましょう」といった、事務職を目指していた私には必要のない内容も多くありました。自分の目標と合わない訓練が続くと、気持ちが落ち込む原因にもなりかねないと感じました。

パソコンのスキルは、就職後の仕事に直接つながった

一方で、就労移行支援でExcelを学び、MOSに合格できたことは、事務職として働き始めてから大きく役立ちました。最初の職場では総務事務として通信機器やパソコンの管理を任され、その経験がきっかけで、今のインフラエンジニアの仕事につながっています。

ITのスキルは、IT職だけでなく事務職でも評価されます。最初から専門性を高められる環境で学べていれば、もっと早く選択肢を広げられたかもしれないと今は思います。

私はITパスポートや基本情報技術者試験などの資格を取らないまま、インフラエンジニアになりました。働き始めてから、資格の勉強を通して、仕事の基礎になるITの知識をつけておけばよかったと感じています。今は働きながら、基本情報技術者試験の勉強をしています。就労移行支援に通っている時間は、こうした基礎を学ぶよい機会になります。

総務事務からインフラエンジニアになるまでの流れは、総務事務から未経験でインフラエンジニアへで紹介しています。

IT系の就労移行支援の例

この章のポイント

同じIT系でも、学べる分野と通える地域が大きく違います。私はどの事業所にも通っていないため、公式サイトの情報をもとに紹介します。

事業所 主に学べる分野 主な拠点
atGPジョブトレIT・Web Webデザイン、プログラミング(システム開発)、動画編集 東京、千葉、埼玉、大阪
Neuro Dive AI・機械学習、データ分析、RPA(業務の自動化)などの先端IT 東京、神奈川、大阪、福岡
manaby(マナビー) デザイン・Web制作、プログラミング、事務(自社のeラーニング「マナe」) 東北、首都圏、関西など。在宅での訓練にも対応

atGPジョブトレIT・Web

障害者向けの求人サイト・エージェント「atGP」を運営するゼネラルパートナーズの事業所です。Webデザイナー、ITエンジニア、動画編集の3つのコースがあり、未経験から学べます。就職実績のある職種として、システムエンジニア、プログラマー、Webデザイナーなどが挙げられています。障害別のコースがある「atGPジョブトレ」とは別のサービスです。

Neuro Dive

dodaチャレンジと同じパーソルグループの会社が運営する、先端IT特化型の事業所です。AI・機械学習やデータ分析などを学べ、データアナリストや機械学習エンジニアなどの職種で就職した実績があると発表されています(2023年8月時点の発表)。

manaby(マナビー)

仙台発祥の株式会社manabyが運営する就労移行支援です。自社のeラーニング「マナe」で、デザイン・Web制作、プログラミング、事務のスキルを自分のペースで学べます。基本は事業所への通所ですが、外出がつらい方や大勢の中が苦手な方には在宅での支援もあります。体調に波があって毎日の通所が不安な方にとって、選択肢になりやすい事業所です。

就職率やコース内容は変わることがあるので、最新の情報は各事業所の公式サイトで確認してください。障害別のコースがあるatGPジョブトレについては、atGPジョブトレの障害別コースとは?で紹介しています。

IT系の就労移行支援が向いている人

向いている人

事務職やIT職など、目指す仕事が決まっている人。パソコンでの作業が苦にならない人。生活リズムがある程度整っていて、スキルの習得に時間を使える人。

注意したい点

拠点が都市部に集中していて、通える地域が限られる。まず生活リズムを整えたい段階なら、一般的な就労移行支援のほうが合うこともある。学んだスキルだけで、すぐにIT職に就けるとは限らない。

事務とITのどちらの職種が合うかで迷っている方は、障害者雇用でキャリアアップしやすい職種は?も参考にしてください。

働いていて失業保険をもらえる人は、ハローワークの職業訓練も選択肢

この章のポイント

雇用保険に入って働いていた人は、失業保険を受け取りながら、ハローワークの職業訓練でITを学ぶ方法もあります。

ハローワークでは、公的な職業訓練(ハロートレーニング)の相談や申し込みができます。障害のある方向けの訓練もあり、受講料は無料です。地域によっては、パソコンやITのスキルを学べるコースもあります。

IT系の就労移行支援

利用期間は原則2年まで。利用料は前年の世帯収入によって決まる。生活面の相談や、就職後の定着支援も受けられる。

ハローワークの職業訓練

期間はおおむね3か月〜1年。受講料は無料。雇用保険に入っていた人は、失業保険を受け取りながら学べる場合がある。

私も以前、仕事を辞めて失業保険をもらいながら職業訓練で勉強することを考えたことがあります。失業保険をもらえる日数や始まる時期は、退職の理由や働いていた期間によって変わるので、仕事を辞める前に必ずハローワークで確認してください。職業訓練の種類や注意点は、ハローワークで障害者雇用の求人に応募する方法と職業訓練で詳しく紹介しています。

見学のときに確認したいこと

  • 時間割の中身:IT系の訓練が1週間のうちどのくらいあるか。自分が学びたい分野のコースがあるか
  • 就職した人の職種:IT職と事務職のどちらが多いか。自分の目標に近い就職実績があるか
  • 学んだ成果の見せ方:作品(ポートフォリオ)づくりや、資格の取得を支援してもらえるか
  • パソコンやソフトの環境:パソコンの貸し出しや、有料ソフトを使えるか
  • 通いやすさ:毎日通える場所にあるか。在宅での訓練に対応しているか

よくある質問

Q. パソコンが苦手でも、IT系の就労移行支援に通える?

未経験から受け入れている事業所が多くあります。私も就労移行支援に通い始めたときは、Excelをまったく使えませんでした。不安な方は、体験利用で訓練についていけそうか確かめてみてください。

Q. 利用料はかかる?

就労移行支援の利用料は、前年の世帯収入によって決まります。自己負担なしで利用している人も多いので、お住まいの市区町村の窓口や事業所で確認してください。

Q. 一般的な就労移行支援に通ったことがあっても使える?

使える場合があります。ただし、利用できる期間は、これまでに通った期間と合わせて原則2年までです。残りの期間を確認してから検討しましょう。

Q. IT系の就労移行支援と職業訓練、どちらがいい?

雇用保険に入って働いていて、すぐにスキルを身につけたい人は職業訓練、生活リズムを整えながら時間をかけて準備したい人や、就職後のサポートも受けたい人は就労移行支援が合っていると思います。

まとめ

  • IT系の就労移行支援は、ITの専門スキルを学び、IT職や事務職への就職を目指せる
  • 目指す仕事が決まっているなら、自分に必要な訓練に集中できるIT系がおすすめ
  • 学べる分野や通える地域は事業所ごとに違うので、見学で時間割と就職実績を確認する
  • 雇用保険に入って働いていた人は、ハローワークの職業訓練も選択肢になる

就労移行支援で学んだパソコンのスキルが、私の場合は事務職からインフラエンジニアへの道を開いてくれました。目指す仕事がある方は、その仕事に直結する訓練を受けられる場所を選んでみてください。

出典:atGPジョブトレIT・Web 公式サイト、パーソルダイバース「Neuro Dive渋谷」開所のお知らせ(2023年)、SpaceShipEarth「株式会社manaby」(2025年)

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