- パートから正社員に登用された私が大切にしていた4つのこと
- 「パートだから」「契約社員だから」が登用を遠ざける理由
- 合理的配慮と「やりたくない」を切り分ける考え方
「障害者雇用でも、正社員になれるの?」と不安に思っている方は多いと思います。
私は精神障害があり、前の職場ではパートの時短勤務から働き始め、2023年に正社員に登用されました。その後の転職活動でも、いろいろな企業の話を聞く中で「正社員登用で見られているポイント」を実感しました。この記事では、その経験から大切だと感じた4つのことをお伝えします。
- 勤怠を安定させる
- 報連相で信頼関係をつくる。失敗は隠さず正直に相談する
- 人がやりたがらない仕事にも、愚直に取り組む
- 「できない(障害特性)」と「やりたくない(苦手)」を切り分ける
私が正社員に登用されるまで
前の職場では、パートの時短勤務から仕事を始めました。人がやりたがらない仕事が多く、社員の方から雑に対応されることもあり、本気で辞めたいと思った時期もあります。
それでも、ふてくされずに働き続けました。その結果、他社から正社員の内定をいただき転職しようとしていたタイミングで、上司から「うちで正社員にならないか」と声をかけてもらい、2023年に正社員に登用されました。

ポイント①:勤怠を安定させる
障害者雇用では、勤怠が安定していれば、正社員登用を前向きに考えてくれる企業が多いと感じています。
障害者雇用で企業が一番気にしているのは、「長く安定して働いてくれるか」です。決まった日に、決まった時間で、休まず働けていること。それ自体が、大きな評価につながります。
私は転職活動の中で、いろいろな企業の話を聞きました。その中で、勤怠が安定していれば、正社員登用をしてくれる企業は意外と多いと感じました。特別なスキルより先に、まずは安定して働けることが土台になります。
- 体調の波に早めに気づいて、無理をしすぎない
- 休みが必要なときは、早めに連絡・相談する
- 服薬や睡眠など、生活のリズムを守る
ポイント②:報連相で信頼関係をつくる
コミュニケーションの基本は報連相。失敗したときこそ、隠さず正直に相談することが信頼につながります。
報告・連絡・相談がきちんとできていると、上司や先輩との信頼関係をつくりやすくなります。「この人に任せても、状況をちゃんと共有してくれる」という安心感が、次の仕事や評価につながります。
特に大切なのが、失敗したときに隠さないことです。失敗しても正直に相談すれば、上司や先輩は新しい手を一緒に考えてくれます。だから、失敗をおそれて心配しすぎる必要はありません。隠してしまうことの方が、信頼を失う原因になります。
ミスを隠す。報告を後回しにする。困っていても一人で抱え込む。
ミスはすぐ正直に報告し、相談する。進み具合をこまめに共有する。
ポイント③:人がやりたがらない仕事にも、愚直に取り組む
「パートだから」「契約社員だから」と手を抜く考えでは、正社員登用は厳しいと感じます。
人がやりたがらない仕事や、誰も手が届いていないところに、積極的に、愚直に対応すること。目立たない仕事でも、こうした積み重ねを見てくれている人はいます。
正社員を目指すときに、「私はパートだから、ここはしなくていいや」「契約社員だから、手を抜いてもいいでしょ」と考えてしまうと、正社員登用は厳しいと私は感じています。なぜなら、それは正社員として働ける土台ができていない、という証明になってしまうからです。
そういう考え方の人は、仮に正社員になれたとしても、「役職がないから」などと、やらない理由を探し続けてしまいがちです。立場に関係なく、目の前の仕事に責任を持って取り組む姿勢こそが、正社員として任せてもらえる理由になります。
私自身、人がやりたがらない仕事が多くて悩んだ時期がありましたが、そこでふてくされずに働き続けたことが、正社員登用につながりました。正社員になった後も、コスト削減を自分から提案して実行し、A評価と昇給につながっています。
ポイント④:「できない」と「やりたくない」を切り分ける
合理的配慮と「やりたくない」を、一緒にしてはいけません。
障害のある人にとって、合理的配慮はとても大切です。必要な配慮は、遠慮せずに伝えるべきです。ただし、「障害特性のためにすることが難しい」のか、「苦手だからやりたくない」のかは、自分の中で切り分けて考える必要があると思います。
| 障害特性で難しいこと | 苦手でやりたくないこと | |
|---|---|---|
| 考え方 | 合理的配慮として相談する | 工夫しながら取り組んでみる |
| 伝え方の例 | 「疲労がたまると体調を崩しやすいので、残業は少なくしていただけると助かります」 | 「慣れていないので、最初はやり方を教えていただけますか」 |
なんでも「障害だからできない」としてしまうと、任せてもらえる仕事の幅が狭くなり、評価にもつながりにくくなります。逆に、本当に難しいことを無理して引き受けると、体調を崩してしまいます。この切り分けができていると、上司も安心して仕事を任せられるようになります。
正社員登用を目指すときのチェックリスト
- 決まった日・時間に、安定して出勤できている
- 休むときや体調が悪いときは、早めに連絡・相談している
- 進み具合や困りごとを、こまめに報告・相談している
- ミスをしたら、隠さずにすぐ報告している
- 「パートだから」と、仕事の範囲を自分で狭めていない
- 人がやりたがらない仕事にも、責任を持って取り組んでいる
- 「障害特性で難しいこと」と「苦手なこと」を区別して伝えている
よくある質問
Q. 正社員登用の制度がない会社では、どうすればいい?
登用の制度があるかどうかは、会社によって違います。働きながら上司に正社員を目指したいことを伝えてみる、それでも難しい場合は、正社員の求人に応募するという選択肢もあります。私も、他社から正社員の内定をもらったことがきっかけで、今の職場から声をかけてもらいました。
Q. 時短勤務やパートからでも、正社員を目指せる?
目指せます。私もパートの時短勤務から始め、少しずつ勤務時間を延ばしてフルタイムで働けるようになり、正社員に登用されました。まずは今の働き方で安定することが第一歩です。
まとめ
- 障害者雇用では、勤怠の安定が正社員登用の一番の土台になる
- 報連相で信頼をつくる。失敗は隠さず、正直に相談する
- 「パートだから」と手を抜かず、人がやりたがらない仕事にも愚直に取り組む
- 合理的配慮と「やりたくない」を切り分けて考える



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