- 障害者雇用で入社してから3か月の、1か月ごとの仕事の流れ
- 未経験のインフラエンジニアが、2か月目に取り組んだ業務改善
- 入社直後の体調の変化と、フレックスを使った早めの対処
- 新しい職場で、自分のペースを守るために意識したこと
「障害者雇用で入社したあと、最初の数か月はどんな感じなんだろう」「新しい職場に慣れられるか不安」と感じていませんか。
精神障害があり障害者雇用で働く私は、総務事務から未経験でインフラエンジニアに転職し、入社して3か月がたちました。この記事では、研修と引き継ぎから始まり、業務改善を経てプロジェクトに関わるまでの3か月を、体調の変化も含めて正直に振り返ります。
- 1か月目は研修と引き継ぎ。仕事の全体像をつかむ期間
- 受け身で待たず、自分で課題を見つけて動くと仕事が広がった
- 最初に頑張りすぎない。自分のペースを守るのがいちばん大事
入社した職場と、私の立場
今の会社には、エージェント経由で障害者雇用枠として入社しました。前職は物流業界の大手企業で、総務事務として通信機器やパソコンの管理を担当していました。インフラエンジニアの実務経験はなく、未経験からのスタートです。
総務事務からインフラエンジニアになった経緯は、総務事務から未経験でインフラエンジニアへで紹介しています。
1か月目:研修と業務の引き継ぎ
最初の2週間は研修でした。そのあとの2週間で、前任の方から業務を引き継ぎました。引き継いだのは、日次・週次・月次で決まっている定型業務で、主に管理表のメンテナンスです。
引き継ぎを受けながら仕事の全体像が見えてくると、気になる業務も出てきました。それが、システムの監視業務です。アラートのメールが届いたら内容を確認し、初動対応をして記録を残す。この流れが手作業で、時間も手間もかかると感じました。
1か月目は、決まった業務を覚えながら「どこに課題があるか」を知る期間でした。引き継ぎの中で感じた違和感が、2か月目の仕事につながりました。
2か月目:監視業務を半自動化した
2か月目は、1か月目に課題だと感じた監視業務の半自動化に取り組みました。作った流れは次のとおりです。
1. アラートメールを自動で一覧に転記
業務自動化のツールを使って、監視のアラートメールの内容を、社内の一覧管理ツールに自動で転記するようにしました。メールを一通ずつ開いて書き写す手間がなくなります。
2. AIで初動対応と記録をサポート
一覧にたまった情報をもとに、社内ツールに標準で入っているAIアシスタントで、初動対応と記録づくりをサポートする流れを作りました。
前の職場とは違い、今の職場は手取り足取り教えてもらえる環境ではありません。だからこそ、自分で課題を見つけて、自分で仕事を作ることを意識しました。前職で総務事務としてパソコンや通信機器の管理をしていた経験や、Excelで管理表を扱ってきた経験は、この仕組みを考えるときにも役立ったと感じています。
事務職とIT職のキャリアの違いについては、障害者雇用でキャリアアップしやすい職種は?でまとめています。
入社2か月目でも、身近な業務の改善なら取り組めます。大きなことでなくても「手作業を少し楽にする」ところから始めると、仕事を任せてもらうきっかけになります。
3か月目:改善した仕組みをプロジェクトに生かす
3か月目の今は、2か月目に作った監視業務の仕組みを、監視の仕組みを広げる社内のプロジェクトに生かしています。自分が作ったものが、より大きな取り組みにつながっていくのは、大きなやりがいです。
忙しい時期は2時間ほど残業する日もあります。それでも体調は安定していて、何より仕事が楽しいと感じています。
前の職場との違い
- 良くも悪くも大手で、仕事の進み方はゆっくりめ
- 仕事は上から割り振られることが多かった
- 活気があり、スピード感についていくのに必死
- 手取り足取りではなく、自分から動いて仕事を作る・もらう
- 前職より大きなプロジェクトに関われる
人間関係はとても良好です。ただ、待っていても仕事は降ってこないので、自分から質問し、自分から仕事を取りにいく姿勢が求められると感じています。
配慮と体調:一時期しんどかったときの対処
入社時に特別な配慮は求めなかった
今の職場では、入社時に特別な配慮はお願いしていません。前職では「業務に慣れるまでは業務スピードに配慮してほしい」などの配慮を伝えていましたが、今回は体調が安定していたこともあり、通常どおりの働き方で始めました。
配慮の伝え方や、私が前職で伝えた配慮については、障害者雇用の合理的配慮とは?伝え方の例文と実体験で紹介しています。
慣れるまでの間、一時的に不調を感じた
ただ、入社してしばらくは、一時的に不調を感じた時期がありました。ちょうど薬の調整もしていたので、業務に慣れるまでの間は少ししんどかったのが正直なところです。
そのときは、フレックスタイム制を使って通院の予定を早め、早めに受診しました。早めに対策を打てたことで、大きく崩れる前に持ち直せました。
フレックスを使った通院の工夫は、障害者雇用で通院と仕事を両立する方法で詳しく書いています。
環境が変わる最初の数か月は、体調がゆらぎやすい時期です。「おかしいな」と思ったら、次の通院日を待たずに早めに受診するのがおすすめです。
これから入社する人へ:最初は自分のペースを守る
3か月を振り返って、いちばん伝えたいのはこれです。最初のうちは、自分のペースを崩さないでください。
入社したばかりのころは、「評価されたい」「早く役に立ちたい」と意気込んでしまいがちです。でも、その頑張りすぎが、あとから疲れとしてたまっていきます。
とはいえ、頭ではわかっていても、なかなか手を抜けない人もいると思います。私もそうでした。だからこそ、次のことを意識してみてください。
- 自分のペースを保つことを、仕事の目標のひとつにする
- 意識的に小休憩をはさみ、リフレッシュする時間をつくる
- 体調の変化に気づいたら、早めに受診や相談をする
長く働き続けるためのコツは、障害者雇用の職場定着のコツでも紹介しています。
よくある質問
Q. 未経験でも、入社後すぐに仕事を任せてもらえる?
私の場合は、最初の1か月で研修と引き継ぎを受け、決まった業務から担当しました。そのうえで、自分で課題を見つけて改善に取り組んだことで、関われる仕事が広がりました。職場によって違いますが、受け身で待つより、自分から動くほうがチャンスは増えると感じています。
Q. 入社直後に体調を崩しそうになったら?
次の通院日を待たずに、早めに受診するのがおすすめです。私はフレックスタイム制で通院を早め、薬の調整も含めて早めに対策しました。職場の制度で使えるものがないか、入社時に確認しておくと安心です。
Q. 配慮は必ず伝えないといけない?
必要な配慮は、伝えておくほうが働きやすくなります。私は今回、体調が安定していたので特別な配慮は求めませんでしたが、必要になったときに相談できる相手や窓口を確認しておくことは大切です。
まとめ
- 1か月目:2週間の研修と、2週間の業務引き継ぎ(管理表のメンテナンスなど)
- 2か月目:自動化ツールとAIを組み合わせて、監視業務を半自動化
- 3か月目:その仕組みを、より大きな社内プロジェクトに生かしている
- 一時期の不調は、フレックスで通院を早めて早めに対処した
- 最初は頑張りすぎず、自分のペースと小休憩を意識する
新しい職場の最初の3か月は、仕事を覚えるだけでなく、体調と向き合う期間でもあります。私は一時しんどい時期もありましたが、早めに対処し、自分から動くことで、今は仕事を楽しめています。これから入社する方は、焦らず、自分のペースを大切にしてください。


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