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障害者雇用で「仕事を辞めたい」と思った瞬間と、思いとどまって正社員になれた話【体験談】

働き続ける
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この記事でわかること
  • 私が「仕事を辞めたい」と思った、人間関係の悩み
  • 辞めるのを思いとどまったきっかけと、その後どうなったか
  • 辞めたいと思ったときに考えたいことと、辞めることも考えたいケース
  • 辞めると決めたときの、やることの順番と主な手続き

毎日まじめに働いているのに、「もう辞めたい」と思ってしまう。障害者雇用で働いていると、そんな瞬間があるかもしれません。

私も、前の職場で総務事務として働いていた頃、本気で辞めたいと思ったことがあります。この記事では、そのときの出来事と、辞めるのを思いとどまってから何が変わったのかを、正直にお話しします。

私が「辞めたい」と思った瞬間

この章のポイント

辞めたいと思った一番の理由は、仕事の内容よりも「人間関係」でした。

前の職場では、パートの時短勤務から仕事を始めました。当時、つらいと感じていたのは次の2つです。

  • 人がやりたがらないような仕事が多かった:自分ばかりがこういう仕事をしている、と感じることがありました
  • 社員の方から雑に対応されることがあった:一生懸命やっていても、扱いが軽いと感じる場面がありました

こうしたことが重なるうちに、「もう辞めたい」と思うようになりました。

思いとどまったきっかけは、上司のひとこと

上司に直接は言いづらかったので、定着支援の支援員さんを通して、人間関係の悩みを伝えてもらいました。それを受けて、上司からこう言われました。

上司の言葉

「嫌なことがあって辞めても、新しい職場でも同じようなことが起きる可能性がある」

この言葉で、はっとしました。人間関係の悩みは、どの職場でも起こりうるものです。今ここで辞めても、次の職場で同じことが起きたら、また同じように悩むかもしれません。

そこで私は、こういう状況でもふてくされずに懸命に働けば、人はきっと評価してくれると信じて、辞めるのをやめることにしました。

結果:正社員にならないかと声をかけてもらえた

辞めたいと思っていた頃

パートの時短勤務。人がやりたがらない仕事が多く、社員の方から雑に対応されることもあった。

続けた結果

転職する手前で、上司から「正社員にならないか」と声をかけてもらい、正社員に登用。その後は安定して働けた。

辞めずに働き続けた結果、私が転職しようとしていた手前で、上司から「正社員にならないか」と声をかけていただきました。そのまま正社員に登用され、その後は安定して働くことができました。

あのとき辞めていたら、正社員登用も、その後の年収アップや評価も、なかったと思います。

仕事を辞めたいと思ってから正社員になるまで。パートの時短勤務でつらいことが重なったが、上司のひとことで続けると決め、ふてくされずに働いた結果、上司から正社員に声をかけてもらえた

「辞めたい」と思ったときに考えたいこと

私の経験をふまえて、辞めたいと思ったときに一度立ち止まって考えたいことをまとめます。

辞めたい理由は、次の職場でも起きないか

人間関係や仕事の割り振りの悩みは、どこの職場でも起こりえます。理由が「環境を変えれば解決すること」なのか、「どこでも起こりうること」なのかを考えてみましょう。

今の働き方は、誰かが見てくれているか

目立たない仕事でも、ふてくされずに続けていると、見てくれている人はいます。私の場合は、それが正社員登用の声かけにつながりました。

信頼できる人に話してみる

私は上司のひとことで考え直すことができました。家族や友人、支援機関のスタッフなど、職場の外の人に話すと、気持ちが整理されて新しい見方がもらえます。職場の人に言いづらいときは、定着支援の支援員に相談する方法もあります(職場定着のコツ)。

「辞める」前に「変える」ことを考える

業務の分担や勤務時間、配慮の内容など、上司に相談して変えられることがないかを考えます。必要な配慮は、遠慮せずに伝えてかまいません。

辞めることも考えたほうがいいケース

無理に続けなくていいとき

「続ければ評価される」は、あくまで私の場合の話です。次のようなときは、無理に続けることが正解とは限りません。

  • 体調が悪くなっている:眠れない、食欲がない、症状が悪化しているなど。まずは主治医に相談してください
  • ハラスメントを受けている:暴言や人格を否定する言動、障害を理由にした差別的な扱いなど。社内の相談窓口や、外部の相談機関に相談しましょう
  • 必要な配慮を相談しても、まったく対応してもらえない:話し合っても改善されない場合は、環境を変えることも前向きな選択です

ひとりで抱え込まず、主治医や支援機関、職場の外の相談先に話してから決めてください。環境を変えると決めたときは、障害者雇用に強い求人サービスを使うと、配慮のある職場を探しやすくなります。

辞めると決めたら、やることの順番

この章のポイント

先に相談し、次の仕事を探し始めてから退職を伝えると、収入やこれからの不安を小さくできます。手続きは雇用の形や加入していた保険によって変わるので、くわしくは公的な窓口の案内で確認してください。

① 先に、職場の外の人に相談する

辞めると決める前に、主治医や定着支援の支援員さんなど、職場の外の人に話しておきましょう。私も上司に直接言えなかったとき、支援員さんを通して悩みを伝えてもらいました。

② 次の仕事は、辞める前に探し始める

辞めてから仕事を探すと、収入がない期間の不安が大きくなりがちです。私自身も、直近の転職では前の会社で働きながら転職活動を進め、次の職場が決まってから退職しました。

障害者雇用に強い転職エージェントなら、必要な配慮を担当者から企業へ伝えてもらえます。私が実際に使った感想は、dodaチャレンジの体験レビューにまとめています。

③ 退職を伝える時期を確かめる

期間の定めのない雇用(無期雇用)の場合、法律上は原則として、退職を申し出てから2週間で辞められます。有期契約の場合は、契約期間や事情によって扱いが変わります。また、会社の就業規則で「1か月前までに申し出る」などと決まっていることも多いので、まずは就業規則を確認しましょう。

④ 辞めた後の主な手続き

手続き 内容 期限の目安
健康保険 今の健康保険を続ける(任意継続。加入期間などの条件あり)、国民健康保険に入る、家族の扶養に入る、のどれかを選ぶ 任意継続は資格を失った日から20日以内、国民健康保険は原則14日以内
年金 20〜59歳で厚生年金を外れ、配偶者の扶養にも入らない場合などは、国民年金への切り替えが必要(すぐ次の会社に入る場合は不要) 原則14日以内
失業保険(基本手当) 離職票を持ってハローワークで手続きする。受け取れるか、何日分受け取れるかは、雇用保険に入っていた期間や辞めた理由などで変わる。障害者手帳があるだけで、必ず日数が延びるわけではない 離職票が届いたら
自立支援医療 健康保険が変わったら、お住まいの市区町村で変更の手続きを確認する 保険が変わったら

くわしくは、日本年金機構「会社を退職したときの国民年金の手続き」、ハローワーク「基本手当について」、加入していた健康保険(協会けんぽ・健康保険組合など)の案内で確認してください。

まとめ

  • 私が辞めたいと思った理由は、人がやりたがらない仕事の多さと、社員の方からの雑な対応だった
  • 「辞めても次の職場で同じことが起きるかもしれない」という上司の言葉で、思いとどまった
  • ふてくされずに懸命に働いた結果、上司から声をかけてもらい、正社員に登用された
  • ただし、体調の悪化やハラスメントがあるときは、無理に続けず相談を

「辞めたい」と思うのは、弱さではありません。その気持ちに気づいたら、まず立ち止まって、誰かに話してみてください。続けるにしても、環境を変えるにしても、あなたが納得できる選択をしてほしいと思います。

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