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障害者雇用でおすすめの資格|精神障害の私がMOS・簿記・TOEICを取って分かったこと【ITパスポートも】

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この記事でわかること
  • 障害者雇用で就職・転職を目指す人に、おすすめの資格(分野別)
  • 私が実際に取った資格と、仕事でどう役立ったか
  • MOSとITパスポート、どっちを先に取るべきか

「障害者雇用で働くなら、何か資格を取ったほうがいい?」「どの資格から始めればいい?」と迷っている方は多いと思います。

私は精神障害があり、障害者雇用で働いています。これまでにMOS(Excel)、日商簿記3級、TOEICを取り、インフラエンジニアになった今は基本情報技術者試験を勉強しています。この記事では、一般的におすすめされている資格の情報と、私が実際に取ってみてどうだったかを、あわせてお伝えします。

先に結論
  • 事務職を目指すなら、まずはMOS(Excel)。経理も考えるなら簿記3級
  • IT系を目指すなら、ITパスポート → 基本情報技術者の順がわかりやすい
  • 資格は「何のために取るか」を決めてから。目的があると、合格までの時間も短くなる

障害者雇用で、資格は意味がある?

障害者雇用の選考では、資格よりも「安定して働けるか」「どんな配慮があれば力を発揮できるか」が重視されます。資格だけで採用が決まるわけではありません。

それでも、資格には次のような良さがあります。

  • スキルを客観的に伝えられる:「Excelが使えます」より「MOSを持っています」のほうが、どのくらいできるか伝わりやすい
  • 学ぶ意欲を示せる:未経験の職種に応募するとき、自分から勉強してきたことが伝わる
  • 仕事の土台になる:体系的に学んだ知識は、入社してからも役立つ

私自身、未経験からインフラエンジニアに転職したときは、ITの資格を持っていませんでした。それでも、簿記やTOEIC、通信制大学での学びを伝えることで、「学び続ける姿勢がある」とアピールできました。

分野別・おすすめの資格一覧

分野別のおすすめ資格マップ。事務はMOS・日商PC検定・日商簿記3級、ITはITパスポート・基本情報技術者、語学はTOEIC、福祉は社会福祉士・精神保健福祉士など
分野 資格 向いている人 私
事務 MOS(Excel・Wordなど) 事務職を目指す人、パソコンスキルを証明したい人 取得済み(Excel)
日商PC検定(データ活用) Excelで集計や資料作りをする仕事をしたい人 -
日商簿記3級 経理職を目指す人、お金の流れを理解したい人 取得済み
IT ITパスポート ITの基礎を広く学びたい人、IT系に興味がある人 -
基本情報技術者 ITエンジニアを目指す人、ITの仕事をしている人 勉強中
語学 TOEIC 英語を使う仕事をしたい人、英語力を証明したい人 900点台
福祉 社会福祉士・精神保健福祉士など 福祉の仕事で、当事者としての経験を活かしたい人 -

精神障害・知的障害がある人でも取れる資格は?選び方の目安3つ

「障害があっても取れる資格はある?」という声をよく聞きます。この記事で紹介しているMOS・簿記・ITパスポート・TOEICは、障害の有無にかかわらず誰でも受験できます。私も精神障害がありますが、MOS(Excel)、日商簿記3級、TOEICを取得しました。

取りやすさは、資格の難しさだけでなく、「体調に合わせて受けられるか」でも変わります。次の3つを目安に選ぶのがおすすめです。

  • 受験日を自分で選べる:パソコンで受ける試験なら、通院や体調の波に合わせて日程を決めやすい
  • やさしいレベルから始められる:級やレベルが分かれている資格なら、小さな合格を積み重ねられる
  • 受験上の配慮を相談できる:試験によっては、障害に応じた配慮を申請できる
資格 受験日 始めやすいレベル
MOS(Excel) 随時試験なら自分で選べる 一般レベル
日商簿記 ネット試験なら自分で選べる 初級 → 3級
日商PC検定 ネット試験で受験 Basic → 3級
ITパスポート 自分で選べる(CBT方式) 情報処理技術者試験で一番やさしいレベル

精神障害がある方へ

体調に波がある場合は、受験日を自分で選べる試験から始めるのがおすすめです。勉強は「毎日少しずつ」を大切にして、調子が悪い日は休んで大丈夫です。

私の簿記3級は、最初は試験日を決めないまま、半年ほどだらだらと勉強していました。試験日を先に決めてからの2か月で集中して取り組めるようになり、1回目は不合格でしたが、2回目で合格できました。体調に合わせて日程を選べる試験でも、「いつ受けるか」だけは先に決めておくと、勉強のペースを作りやすくなります。

知的障害がある方へ

簿記の「初級」や日商PC検定の「Basic」のように、やさしいレベルがある資格から始めると、合格の経験を積みやすくなります。就労移行支援や職業訓練で資格の勉強をサポートしてもらえる場合もあるので、支援者と一緒に計画を立てるのも一つの方法です。

受験上の配慮は、申し込む前に相談する

ITパスポート試験では、障害のある方の受験上の配慮について、申し込みの前に問い合わせ窓口へ相談するよう案内されています。申し込んだ後では対応できない場合があります(IPA「障害をお持ちの方へ」)。ほかの資格も、配慮を希望する場合は、申し込む前に主催団体へ問い合わせましょう。

私が取った資格と、仕事での使い道

MOS(Excel):事務職のデータ管理の土台になった

MOS(マイクロソフト オフィス スペシャリスト)は、ExcelやWordなどを使いこなせることを証明する資格です。パソコンを実際に操作する実技の試験です。

実は、勉強を始めたころの私は、Excelがまったくできませんでした。MOSを取ったのは、就労移行支援に通っていた時期です。「パソコンが苦手だから資格は無理」と思っている方でも、できないところから少しずつ積み上げることはできます。

私はExcelの一般レベルを取りました。総務事務の仕事では、情報を表にまとめたり、必要なデータを探したり、集計したりする作業が毎日のようにありました。MOSの勉強で関数や並べ替え・フィルターを一通り学んでいたので、データの管理を落ち着いて進められました。

日商簿記3級:経理には進まなかったが、今も役立っている

簿記は、会社のお金の流れを記録・整理するための知識です。3級は、その基本を学ぶ入門レベルです。受験料は3,300円(税込)です。

私は経理職への転職を目指して、簿記3級を取りました。1回目は財務諸表の問題で点数を落とし、2回目で合格しました。結果的には情報システム部門に転職しましたが、稟議や費用の決裁を出すときや、機器などの償却費用を考えるときに、簿記の知識が今も役立っています。

TOEIC:英語力を数字で示せる

TOEIC(Listening & Reading)は、英語の聞く力・読む力をスコアで示すテストです。合格・不合格ではなく、点数で結果が出ます。

私は900点台を取っていて、職務経歴書には「業務上のメールのやり取り、基本的な日常会話に支障ありません」と書きました。英語を使わない仕事でも、スコアは学ぶ意欲を伝える材料になります。

基本情報技術者試験:インフラエンジニアになって、今勉強中

基本情報技術者試験は、ITエンジニアの基礎となる知識を問う国家試験です。ITパスポートより一段上のレベルで、技術的な内容が多くなります。受験手数料は7,500円(税込)です。

私はITの資格を持たないまま、未経験でインフラエンジニアになりました。インフラエンジニアは、入社後も勉強が欠かせない仕事です。今は業務時間外の時間を使って、基本情報技術者試験の勉強をしています。

受験は2026年12月26日の予定です。勉強には、YouTubeの解説動画と、過去問を解けるサイト「過去問道場」を使っています。まだ合格していないので、ここでは結果ではなく、働きながら勉強している途中の記録としてお伝えしています。

毎日の勉強の記録は、noteのマガジンで続けています。

ITパスポートは意味がある?

ITパスポートは、IPA(情報処理推進機構)が実施する国家試験で、情報処理技術者試験の中で一番やさしいレベルです。ITの用語やセキュリティ、会社の仕組み、プロジェクトの進め方など、ITを「使う側」に必要な知識を広く学べます。

項目 内容
受験手数料 7,500円(税込)
試験の方式 CBT方式(全国のテストセンターのパソコンで受験。日程を選びやすい)
合格率 おおむね5割前後
勉強時間の目安 ITが初めての人で100時間前後

日程を自分で選べるので、通院や体調に合わせて受験日を決めやすいのも良いところです。

意味がある人

未経験からIT系の仕事を目指す人。事務職でも、ITの基礎知識があることを示したい人。

私の場合

ITパスポートは取らずに転職したが、総務事務でのIT寄りの経験が評価された。今は、その上の基本情報技術者を勉強している。

ITパスポートがなくても、IT系の仕事に就くことはできます。ただ、実務の経験がない場合は、ITパスポートが「自分から学んできた証」になります。

MOSとITパスポート、どっちを先に取るべき?

目指す仕事 先に取るなら 理由
事務職 MOS(Excel) 事務の仕事は、毎日のようにExcelを使う。すぐに実務で役立つ
経理職 簿記3級 + MOS(Excel) お金の知識とExcelの両方が求められる
IT系の仕事 ITパスポート ITの基礎を広く学べて、基本情報技術者へのステップになる
まだ決まっていない MOS(Excel) どの職種でも使えるスキルなので、最初の1つにしやすい

私の順番は、MOS(Excel)→ 簿記3級 → 基本情報技術者(勉強中)でした。事務職で使うスキルから始めて、目指す仕事が決まってから、それに合った資格に進んだ形です。

資格選びで大切だと感じたこと

「何のために取るか」を先に決める

簿記3級の勉強は、目標がなかった最初の半年はだらだらと続いてしまいました。「経理職に転職する」と目標が決まってからは、2か月の集中で合格できました。

取ったあとに、仕事でどう使うかまで考える

資格は持っているだけでなく、「その力で何ができるか」をセットで伝えることが大切です。面接でも、仕事でどう活かせるかまで話せると、説得力が増します。

体調を最優先に、無理のない計画で

働きながらの勉強は、疲れがたまりやすくなります。短い時間でも続けることを大切にしましょう。日程を選べる試験なら、体調の良い時期に受験日を合わせるのもおすすめです。

資格の勉強に使える支援制度

  • 就労移行支援:就職に向けたトレーニングの中で、パソコンのスキルや資格の勉強ができる事業所もあります
  • 障害者職業能力開発校:国や都道府県が運営する職業訓練校で、パソコンや事務などの技能を学べます
  • ハローワークの職業訓練:障害のある方向けの訓練コースが用意されている地域もあります

なお、一部の資格には、心身の状態によって資格を取れない場合がある「欠格条項」があります。気になる資格がある場合は、事前に確認しておきましょう。

よくある質問

Q. 資格がないと、障害者雇用で採用されにくい?

資格がなくても採用されることは多くあります。私も、ITの資格がないまま、インフラエンジニアとして採用されました。資格は、スキルや意欲を伝えるための材料の一つと考えましょう。

Q. 履歴書には、勉強中の資格も書いていい?

書いて大丈夫です。「〇〇取得に向けて勉強中」と書くと、学ぶ意欲が伝わります。

まとめ

  • 資格だけで採用は決まらないが、スキルや学ぶ意欲を伝える材料になる
  • 事務ならMOS、経理なら簿記3級、ITならITパスポート → 基本情報技術者がわかりやすい
  • 私はMOS(Excel)・簿記3級・TOEICを取り、今は基本情報技術者を勉強中
  • 「何のために取るか」を決めてから勉強すると、合格までの時間も短くなる

出典:IPA「スケジュール、手数料など」、日本商工会議所「簿記検定試験」。受験料などは変わることがあるので、受験の前に公式サイトで確認してください。

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