PR

障害者雇用の給料・昇給は業界で変わる|最新データと、給与水準の違う業界に転職した私の体験

就活・転職
記事内に広告が含まれています
この記事でわかること
  • 障害者雇用の平均賃金と、正社員の割合(厚生労働省のデータ)
  • 障害者雇用の給料が安いと言われる理由と、上げるためにできること
  • 業界によって給与の水準が違うこと(業界を変えて転職した私の体験)
  • 昇給しやすい会社を、求人票から見分けるポイント

「障害者雇用で働くと、給料はどのくらい?」「昇給は期待できるの?」と気になっている方は多いと思います。

私は精神障害があり、障害者雇用で働いています。前の職場と今の会社は、業界が違います。業界が変わってみて、給料の水準や昇給の額は、業界によって違うと実感しました。この記事では、厚生労働省のデータと私の体験をもとに、給料と昇給の考え方をまとめます。

障害者雇用の平均賃金

厚生労働省の「令和5年度障害者雇用実態調査」によると、障害種別ごとの平均賃金(月額)は次のとおりです。

障害種別 平均賃金(月額)
身体障害者 23万5,000円
精神障害者 14万9,000円
知的障害者 13万7,000円
発達障害者 13万円

差が生まれる大きな理由は「正社員かどうか」

同じ調査で、正社員として働いている人の割合を見ると、身体障害者は59.3%なのに対し、精神障害者は32.7%、発達障害者は36.6%、知的障害者は20.3%です。短時間勤務や非正規雇用の人が多いほど、平均の賃金は低くなります。

つまり、給料は障害の種類だけで決まるのではなく、正社員として働けているかに大きく左右されます。私自身も、パートから正社員に登用されたことで、2年で年収が200万円から360万円に上がりました。

障害者雇用の給料が安いと言われる理由

この章のポイント

給料が安くなりやすいのは、障害そのものより「働き方」と「仕事内容」によるところが大きいです。つまり、変えられる部分もあります。

上のデータのとおり、障害者雇用の平均賃金は、一般の平均より低めです。その理由は、主に次の4つです。

  • 短時間勤務や非正規雇用が多い:体調に合わせて短い時間から働き始める人や、パート・契約社員で働く人が多く、平均の月給が低くなる
  • 仕事内容が限られやすい:定型業務や補助的な業務が中心になると、給料のベースが上がりにくい。特例子会社では、この傾向が強くなりやすい
  • 業界や会社の給与水準:同じ仕事でも、業界によって給料のベースが違う(次の章で紹介します)
  • 評価や昇給の仕組みがあいまいな会社もある:頑張っても、評価制度がなければ給料に反映されにくい

給料を上げるために、私がしてきたこと

私は週20時間のパートから働き始めました。そこから次の順番で、収入を上げてきました。

  • 働く時間を増やし、正社員を目指した:パートからフルタイムになり、正社員に登用された
  • 評価につながる成果を出した:コスト削減を提案して実行し、A評価を取って基本給が上がった
  • 給与水準の高い業界に転職した:転職のときは、給与の条件についても相談した

どれも一度にできたわけではありません。体調を最優先にしながら、少しずつ働く時間と任される仕事を増やしてきた結果です。特例子会社と一般企業の障害者雇用の違いは、特例子会社はやめとけ?メリット・デメリットで詳しく紹介しています。

給料の水準は、業界によって違う

業界別の平均賃金(月額)。情報通信業39万1,000円、不動産業・物品賃貸業37万1,600円、卸売業・小売業34万3,600円、製造業31万8,600円、運輸業・郵便業30万4,700円(厚生労働省 令和6年賃金構造基本統計調査)
この章のポイント

同じように働いていても、業界によって給料のベースや昇給の額は変わります。

参考として、障害の有無にかかわらず全体の働く人の平均賃金を業界別に見ると、次のような差があります。

業界 平均賃金(月額)
情報通信業 39万1,000円
不動産業・物品賃貸業 37万1,600円
卸売業・小売業 34万3,600円
製造業 31万8,600円
運輸業・郵便業(物流など) 30万4,700円

出典:厚生労働省「令和6年賃金構造基本統計調査」(一般労働者・男女計)。障害者雇用だけの数字ではありませんが、業界ごとの給料の水準の違いをつかむ目安になります。

私の体験:大手でも、業界によって給料はやや低めだった

前の職場は大手企業でしたが、給与水準が平均より低めの業界ということもあり、給与の水準や昇給の額はやや低めでした。それでも、評価制度がきちんと機能していたので、コスト削減を提案して実行したことがA評価につながり、基本給が7,000円上がりました。

その後、給与水準が平均より高めの業界の会社に転職しました。業界が変わると、同じ「障害者雇用」でも給料の考え方が違うと感じています。

会社の大きさだけで選ぶと

大手企業でも、業界の給与水準が低めだと、昇給の額は思ったほど大きくないことがある。

業界もあわせて見ると

給与水準が高めの業界を選べば、同じように評価されても、収入の伸び方が変わる可能性がある。

昇給しやすい会社を、求人票から見分ける

業界とあわせて、求人票で次のポイントを確認すると、昇給が期待できる会社かどうかを見分けやすくなります。

評価制度が書かれているか

「人事評価制度あり」「年2回の評価面談」などの記載がある会社は、頑張りが昇給に反映されやすいです。私の前の職場も、評価制度が機能していたことで昇給につながりました。

昇給の実績が書かれているか

「昇給:年1回(前年度実績あり)」のように、実績が書かれていると安心です。「昇給:なし」や「業績による」とだけ書かれている場合は、面接で確認しましょう。

正社員登用の制度と実績があるか

契約社員やパートから始まる求人でも、「正社員登用あり(実績あり)」と書かれていれば、長い目で見て収入が上がりやすくなります。

業界の給与水準はどうか

同じ職種でも、業界によって給料のベースが違います。気になる会社の業界も、あわせて見ておきましょう。

注意したい求人票の書き方

確認する項目 注意したいサイン
昇給 「なし」「業績による」など、あいまいな書き方
給与 「月給18万〜30万円」のように、幅が広すぎる
雇用形態 「契約社員(更新あり)」で、正社員登用の記載がない

わからないことは、面接や、エージェントを通して確認するのがおすすめです。入社時の給与の決まり方については、別の記事でも体験をまとめています。

まとめ

  • 障害者雇用の平均賃金は、正社員として働けているかどうかで大きく変わる
  • 給料が安いと言われる理由は、短時間・非正規の多さ、仕事内容、業界、評価制度。働き方と職場選びで変えられる部分もある
  • 業界によって給与の水準や昇給の額は違う。私の場合、大手でも前の職場の業界はやや低めだった
  • 求人票では、評価制度・昇給実績・正社員登用・業界の4つを確認する

出典:厚生労働省「令和5年度障害者雇用実態調査結果」、厚生労働省「令和6年賃金構造基本統計調査」

無料テンプレート

応募書類の準備は、テンプレートから

障害者雇用での応募に使える、履歴書・職務経歴書のテンプレートです。記入例つきです。

Excel 履歴書テンプレート ダウンロード 書き方を見る →
Word 職務経歴書テンプレート ダウンロード 書き方を見る →

無料・登録不要でダウンロードできます

新刊・発売中
3回倒れて、それでも働く(表紙)

3回倒れて、それでも働く

障害者雇用で立て直した12の悩みと答え

精神科に3回入院した私が、障害者雇用で立て直すまでの物語と、12の悩みへの答えを1冊にまとめました。

Amazonで見る(Kindle版)

Kindle版 500円|Kindle Unlimited対応

本ができるまでの経緯と、その後の話はnoteで連載中(無料)

note連載を読む →
就活・転職
シェアする
未来の扉をフォローする

コメント