はじめに
近年、障害者雇用でもITスキルが求められる機会が増えています。
「ITパスポートを取れば就職に有利?」
「パソコンが苦手だけど勉強しておいたほうがいいの?」
そんな疑問を持つ方も多いでしょう。
この記事では、障害者雇用でITパスポートを取得するメリット・デメリット・おすすめの活かし方をわかりやすく紹介します。
ITパスポートとは?どんな資格?
ITパスポート(通称:iパス)は、経済産業省が認定する国家資格です。
「ITの基礎知識」を幅広く学べる入門資格で、難易度は比較的やさしめです。
項目 | 内容 |
---|---|
主催 | 独立行政法人 情報処理推進機構(IPA) |
試験形式 | CBT(パソコン受験)/択一式100問 |
合格ライン | 約60点(総合評価) |
試験範囲 | IT・経営・法務などの基礎知識 |
受験料 | 7,500円(税込) |
💡「パソコンが苦手な人でも、基礎から学べる国家資格」です。
障害者雇用で評価される理由
① ITリテラシーの証明になる
最近は、障害者雇用でも「PC業務」が主流になっています。
Excel・メール・Teams・社内システムなどを使う中で、ITの基礎が理解できていると、仕事がスムーズです。
「ITパスポートを持っている=ITの基礎を理解している人」という印象を与えられます。
② 事務・総務・経理など幅広い職種で活かせる
ITパスポートは専門職だけでなく、事務系職種でも有利です。
特に次のような場面で役立ちます。
- ExcelやWordのトラブル原因を理解できる
- ネットワークやセキュリティの基礎がわかる
- システム部門との連携がスムーズになる
「総務や経理でもIT理解があると助かる」と言われる時代です。
③ 「学ぶ意欲」が評価される
障害者雇用の面接では、資格そのものよりも「学ぶ姿勢」が重視されます。
「ITが苦手だからこそ勉強した」という努力は、採用担当者の印象を良くします。
デメリット・過信してはいけない点
注意点 | 内容 |
---|---|
実務スキルには直結しない | 資格でExcelやプログラミングが使えるようになるわけではない |
取得者が増えてきている | “持っていて当たり前”になりつつある |
「資格だけ」の印象を避ける | 実際にパソコンを使って慣れることが大切 |
つまり、「資格だけで採用される」ことはほぼありません。
“学んだことをどう活かすか”を示すことが大切です。
こんな人にITパスポートはおすすめ!
タイプ | 理由 |
---|---|
パソコンが少し苦手な人 | 苦手意識を減らせる入門資格 |
事務・総務・経理系を目指す人 | システム理解が役立つ |
就労移行支援を利用している人 | 訓練に取り入れやすく、就職活動で話題にしやすい |
在宅勤務やIT企業に興味がある人 | 在宅ワークの基礎力アップにつながる |
勉強法と合格の目安
独学でも合格しやすい資格です。目安は1〜2か月・30〜40時間ほど。
おすすめ教材
- 『いちばんやさしいITパスポート』シリーズ(初心者向け)
- スキマ時間を有効活用できる【オンスク.JP】(オンライン学習)
- 無料アプリ「ITパスポート全問解説」
スマホでも学べるので、通勤時間にコツコツ続けるのがおすすめです。
取得後の活かし方
せっかく取得した資格、活かさなければもったいない!
次のようにアピールしましょう。
履歴書の書き方例
「社内システムの理解を深めるため、ITパスポートを取得しました。基本的なPC操作やセキュリティ意識をもって業務に臨めます。」
面接でのアピール例
「ITが苦手でしたが、仕事に必要だと思い勉強しました。今はエクセルやメール操作にも自信が持てるようになりました。」
→ “学ぶ姿勢”と“実践につなげた努力”を伝えると効果的!
他の資格との組み合わせもおすすめ
ITパスポートはスタート資格として位置づけるとベストです。
組み合わせ例 | 狙えるキャリア |
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ITパスポート+簿記3級 | 経理・総務のIT活用事務職 |
ITパスポート+MOS(Word/Excel) | 事務職全般 |
ITパスポート+Python/ExcelVBA入門 | 在宅ワーク・データ入力職など |
まとめ
ITパスポートは、障害者雇用でも十分意味のある資格です。
特に、
- 事務・経理・総務などバックオフィス職を目指す人
- ITスキルを基礎から学びたい人
- 自信を持って面接に臨みたい人
にとっては、最初の一歩として最適です。
資格はゴールではなく、“可能性を広げるきっかけ”。
小さな一歩でも、それがあなたのキャリアの「未来の扉」を開く力になります。
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