障害者雇用の面接は、一般採用とは質問のされ方や重点が少し異なります。
特に「自己紹介」「志望動機」「障害内容・配慮事項」は、ほぼ必ず聞かれるテーマです。
本記事では、よく聞かれる基本的な質問と答え方を、事例つきで解説します。
自己紹介
面接冒頭の第一印象を決める重要な質問。
長すぎず、これまでの経歴を簡潔にまとめるのがポイントです。
✅ 答え方のポイント
- 名前+これまでの経験を簡単に
- 応募職種に関連するスキルを1つ入れる
- 障害についてはここでは詳しく触れなくてOK
💡 事例
「〇〇と申します。前職ではデータ入力や書類整理を中心に事務業務を担当しておりました。正確さを意識しながら業務を進めることを得意としています。本日はよろしくお願いいたします。」
志望動機
「なぜこの会社を選んだのか」を聞かれます。
障害者雇用では「安定して長く働けること」を重視する企業が多いため、その姿勢を伝えると好印象です。
✅ 答え方のポイント
- 企業の特徴(事業内容や雰囲気)を調べて取り入れる
- 自分のスキルや働き方と合うことを伝える
- 長期的に働きたい意欲を強調
💡 事例
「貴社がバックオフィス業務の正確性を大切にされている点に魅力を感じました。私は前職でもデータ入力業務で正確さを評価されており、その経験を活かして貢献したいと思い志望しました。安定して長く働きたいと考えています。」
障害内容・配慮事項
障害者雇用の面接では必ず聞かれるテーマです。
病名や詳細を細かく説明する必要はなく、業務に関わる部分に絞って伝えましょう。
✅ 答え方のポイント
- 「できないこと」だけでなく「工夫・配慮」も伝える
- 具体的に業務との関係性を説明する
- 「働ける範囲」を明確にする
💡 事例
「統合失調症があり、長時間の残業は体調に影響します。ただ、定時内であれば問題なく業務をこなせます。体調管理のために、業務の優先順位を整理して取り組んでいます。必要に応じて休憩をいただければ安定して働けます。」
面接全体での注意点
- 無理に「なんでもできます」と言わない
- ネガティブだけで終わらせず「工夫・対処法」を添える
- 企業が知りたいのは「働けるか」「どんな配慮があれば働けるか」
まとめ
第1回「基本編」では、
- 自己紹介は短くスッキリ
- 志望動機は「企業理解+長期的な意欲」
- 障害内容は「業務との関係性+工夫」で説明
この3点を押さえることで、安心して面接に臨むことができます。
次回は 【第2回:職務経験編】。
「前職の経験をどう説明するか」「得意・不得意の伝え方」を具体例とあわせて紹介します。
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