障害者雇用の面接では、「どんな働き方を希望しているか」「今後どのように働いていきたいか」といった将来のビジョンに関する質問もよく出ます。
企業は、応募者が無理なく働き続けられるか、長期的に成長できるかを知りたいと考えているからです。
今回は、働き方や将来の希望についてよく聞かれる質問と、その答え方を事例つきで解説します。
どのような働き方を希望していますか?
✅ 答え方のポイント
- 勤務時間・勤務日数・出社形態など、具体的に答える
- 「できること」と「難しいこと」を明確にする
- 働ける範囲をはっきり伝えるとミスマッチ防止になる
💡 事例
「体調の安定のため、週5日・1日7時間勤務を希望しています。残業は難しいですが、定時内で集中して業務に取り組めます。」
時短勤務やリモートワークの希望はありますか?
✅ 答え方のポイント
- 必要な配慮は率直に伝える
- 会社の状況にも配慮した言い方にする
💡 事例
「通院の関係で、最初は1日6時間勤務からスタートできると助かります。体調が安定してきたら、フルタイム勤務も検討したいです。」
「リモートワークが可能であれば助かりますが、出社中心でも問題ありません。」
今後どのように働いていきたいですか?
✅ 答え方のポイント
- 「長期的に働きたい」という意欲を伝える
- 無理のない範囲でのステップアップを話すと好印象
💡 事例
「まずは日々の業務を着実にこなして安定して働くことを目標としています。ゆくゆくは業務改善や新人サポートなど、周囲を支える立場にも挑戦したいです。」
将来的なキャリアプランはありますか?
✅ 答え方のポイント
- 無理に大きな目標を掲げる必要はない
- 「会社と一緒に成長していきたい」姿勢を伝える
💡 事例
「まずは事務職として経験を積みたいと考えています。その上で、必要なスキルを身につけながら、より幅広い業務に携われるようになりたいです。」
働き方・将来の質問で意識すべきこと
- 現実的な範囲で話す(背伸びしすぎない)
- 「今できること」+「今後の目標」の2段階で答える
- 企業側は“長く働いてもらえるか”を重視している点を意識する
まとめ
第4回「働き方・将来編」では、
- 働き方の希望は具体的に伝える
- 必要な配慮は「工夫」とともに話す
- 将来像は“現実的かつ前向き”に描く
自分の希望を明確に伝えることは、「企業とのミスマッチを防ぐ一番の方法」です。
無理に良く見せようとせず、「今の自分」と「これからの自分」を丁寧に言葉にして伝えましょう。
次回は 【第5回:体調・ストレス対処編】。
「通院・服薬の話はどこまで言う?」「体調管理について聞かれたら?」といった難しい質問の答え方を詳しく解説します。
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