【令和5年度】ハローワークの就職件数などのデータをもとに障害者雇用の現状を考察

障害者雇用

今回は、令和5年度のハローワークを通じた障害者の職業紹介状況についてお話しします。この報告は、障害者雇用の現状を知る上で非常に重要なデータを提供しております。

出典:厚生労働省 「令和5年度 障害者職業紹介状況等」

就職件数が過去最高を更新!

令和5年度のデータによると、障害者の就職件数はなんと110,756件に達し、過去最高を記録しました。この結果は、障害者雇用に対する企業の意識の高まりや、法的な雇用義務の強化、さらには支援制度の充実が影響していると考えられます。特に、企業が障害者雇用に取り組む姿勢が強まっていることが、求人数の増加に繋がっています。

障害種別の就職状況

就職件数の内訳を見てみると、身体障害者、知的障害者、精神障害者など、各障害においても就職件数が増加しています。例えば、令和5年度の身体障害者の就職件数は22,912件で、精神障害者の就職件数は60,598件です。特に、精神障害者の就職件数は年々増加傾向にあります。

産業別の就職状況

身体障害者、知的障害者、精神障害者ともに医療・福祉での就職件数が一番多いです。医療・福祉に続いて、製造業や卸売業・小売業、サービス業が多いです。これからも分かるとおり、障害者を受け入れる環境の整っている業界が多くなる傾向にあります。

解雇者数の増加とその背景

一方で、解雇者数も増加しており、ハローワークに届出のあった障害者の解雇者数は2,407人に上りました。これは前年度の1,605人からの増加です。解雇者数の増加は、経済状況や企業の業績に影響されることが多く、特にコロナ禍の影響や業界の変動が解雇に繋がる要因となることがあります。障害者雇用の環境が整っていない企業では、解雇が発生しやすい傾向があります。

まとめ

障害者雇用の現状は、明るい面と課題が共存しています。障害者雇用の状況は改善傾向にある一方で、解雇者数の増加などの課題が残っているのが現状です。

特に精神障害者の方の就職件数は顕著に増加しており、企業の障害に対する理解が増えているのが伺えます。

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