障害者雇用の面接で、多くの人が最も答えに迷うのが「体調管理」「ストレスへの対処」に関する質問です。
企業は、「長期的に安心して働いてもらえるか」「サポートが必要な場面はどこか」を知りたいと考えています。
今回は、よく聞かれる体調やストレスに関する質問と、答え方のポイントを事例つきで解説します。
通院や服薬の状況について教えてください
✅ 答え方のポイント
- 正直に伝えるが、業務に支障がないことを強調
- 通院頻度や勤務への影響を具体的に伝える
💡 事例
「月に一度通院していますが、勤務時間外に行くことができます。服薬は継続しており、体調も安定していますので、業務に支障はありません。」
体調が悪くなったときはどうしていますか?
✅ 答え方のポイント
- 自己管理の工夫や対策を具体的に話す
- 「放置せず、早めに対処している」姿勢を見せる
💡 事例
「体調が優れないと感じたときは、無理をせず休憩をとるようにしています。また、早めに上司へ報告し、必要に応じて業務量を調整してもらうようにしています。」
ストレスを感じたとき、どのように対処していますか?
✅ 答え方のポイント
- 自分なりの対処法を持っていることを伝える
- 業務に支障が出ないよう工夫している姿勢を見せる
💡 事例
「業務が重なってストレスを感じたときは、優先順位を整理して一つずつ片付けるようにしています。また、定期的に休憩をとり、リフレッシュするよう心がけています。」
どのような配慮があると安心して働けますか?
✅ 答え方のポイント
- 過剰な要求は避け、「現実的な配慮」を伝える
- 配慮があれば安定して働けることを強調する
💡 事例
「体調が安定しているときは問題ありませんが、体調が優れない場合には、少し休憩をいただけると助かります。そのような配慮があれば、長く安定して働けると考えています。」
面接で話すときの注意点
- 病名や詳細な診断内容までは話す必要なし
- 「できないこと」だけで終わらず、「対策」「工夫」を添える
- 「業務にどのような影響があるか」「どうすれば働けるか」を中心に話す
まとめ
第5回「体調・ストレス対処編」では、
- 通院や服薬は「頻度」「業務への影響」を明確に
- 体調不良時の対応は「早めの報告」「自己管理」をアピール
- 配慮の要望は「現実的で業務に支障が出ない範囲」で伝える
企業が知りたいのは「この人は働けるか」ではなく、「どのような配慮があれば安定して働けるか」です。
それを具体的に伝えることで、安心して採用を検討してもらえる可能性が高まります。
次回はシリーズ最終回、【第6回:逆質問編】。
面接の最後に必ず聞かれる「何か質問はありますか?」の答え方と、好印象につながる逆質問の例を紹介します。
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